HALEO 表参道
スポーツクラブでのエントランスの役割とは。HALEOは、まるで道場という顔を持ち、精神を鍛えるという部分に重きをおくジムです。畳や禅関連の掛け軸をインテリアに用いています。スポーツジムのエントランスは、喧噪的で日常的な街から、ビルに入った瞬間、自己を鍛えるという空間へのスイッチを入れる場所であります。短時間で効果的に心理状態を変化させるため、色彩心理学を用い、エントランス全体のLED照明の色を変化させるシステムをご提案いたしました。
エネルギッシュに充電させる「赤」、心身を落ち着かせる「青」それぞれの色の持つ効果で、自身を見つめるという「スイッチ」を入れることができます。 これらの取り組みは、色彩心理学に基づいてはいますが 導入以降も定期的なメンテナンスで、現実と理論の照合性を図り、より効果的な効果を出す照明設計として検証を続ける予定です。
◼︎赤の心理
赤色は「活力・情熱・興奮」といった強いエネルギーをイメージする色で、積極的なリーダータイプの人に好まれる色です。 また、やる気になっている時・元気がほしい時・自信を取り戻したい時・自分をアピールしたい時など、エネルギーが満ち溢れているか補給したい時に赤が好きになる人が多いです。
◼︎自己主張の激しい、目立つ色
赤は、血や肉・熟した果実の色であり、遠い昔から「生命に直結する」色でした。そのため人は本能的に赤に反応するようなったと考えられます。また、食欲や性欲といった動物的な生きる力(生命力)を高める色でもあります。
◼︎あたたかさを感じる色
赤は暖色の代表的な色で、あたたかみを感じる色です。赤に囲まれた部屋では体感温度が2~3℃上がるという実験結果も報告されています。これは赤の光が「交感神経」を刺激し、脈拍と体温が上がり血流がよくなるためと考えられています。
◼︎橙の心理
橙(オレンジ)は赤と黄色が混ざった色で、太陽や炎のような陽気であたたかい高揚感を表す色です。
◼︎不安や抑圧から解放する
橙のやさしくてあたたかい光は、恐怖やプレッシャーによる心の不安や抑圧を取り除く効果があります。心が乱れている時や不安で押しつぶされそうな時は、橙の光を見れば、心身のバランスを整えることができるでしょう。
◼︎黄の心理
黄色は太陽の光にもっとも近い色で、古代のエジプトやマヤ文明では太陽を表す色として崇拝されてきました。黄色は明るい太陽のように人々に希望と喜びを与え、楽しい感情を生み出す色です。 心理学的には、強い希望を抱いているときに鮮やかな黄色が気になる傾向があります。また希望をかなえるために乗り越えなけらばならないハードルがあるとき、黄色+青や黒という高コントラストな配色を好む傾向があります。
◼︎緑の心理
緑は暖色でも寒色でもない「中間色」でもっとも刺激の少ない色です。物理的にも人が見える色(可視光)の真ん中あたりに位置し、心身のバランスを整えリラックスさせる効果があります。 また刺激の少ない緑は、見る人に安心感を与え、落着きと安らぎをもたらす効果があります。
◼︎癒しと成長のイメージ
緑は自然や平和をイメージさせ、自然がもつ癒しの効果をもたらします。またスクスク伸びる草木のように、健康と成長をイメージさせる色です。
◼︎緑のネガティブな側面
緑は刺激の少ない色で、積極的で活発な人には好まれない傾向があります。「保守的・受動的・マイペース」といった補色の赤とは正反対のイメージももつ色です。
◼︎青の心理
青は心身の興奮を鎮め、感情を抑える色です。青の効果を取り入れれば、心身が落ち着き、感情にとらわれず冷静に物事を判断できるようになります。 これは青の光が「副交感神経」を刺激し、脈拍や体温が下がり、呼吸もゆっくりと深くなるためと考えられます。
◼︎集中力をサポート
青は心身を落ち着かせ、長時間の集中力を助けるので、単純作業や頭脳労働の場所で使うと効果的です。集中力を乱さず、冷静な判断力で、飽きずに的確な仕事をすすめることができるようになるでしょう。
◼︎ロイヤルブルーの心理
神秘的で高貴な色。 直観力と判断力を高める。 ロイヤルブルーの濃い紫みの青はとても神秘的で、深く澄んだ夜をイメージさせる色です。古代から高貴な色とされており、英国王室を象徴する色としても使われています。 この神秘的な色は霊的な直観力を高め、物事を見通し正しい判断を下す力をサポートします。また繊細で傷つきやすい心を癒す効果を持っています。
◼︎ターコイズの心理
ターコイズは、明るい空や南国の海のような、開放的なイメージの色です。ブルーとグリーンが混ざった色で、「知性」を表すブルーと「ハート」を表すグリーンの力が合わさり、創造性と表現力を強化する効果があります。 また、ターコイズには人の心を広げる力があります。開放的な気持ちで素直な心が広がり、マイペースに夢を実現する手助けをしてくれるでしょう。
◼︎紫の心理
紫色は「活発な赤」と「抑制の青」という正反対な2色が混ざった色です。赤と青のように、ぶつかり合う2つの心が葛藤状態にあるとき、両方の性質を持つ紫色が心のバランスを整えてくれます。 紫はよく欲求不満の色とか病的な色と言われます。しかし本当は心身のバランスを整える癒しの色です。心身が疲れてしまったときに紫の癒しを欲しているのです。
◼︎高貴な癒しの色
紫はスピリチュアリティを象徴し、セラピストやヒーラーが好む色でもあります。遠い昔から宗教色として尊ばれてきた色で、自分の潜在能力に気づかせてくれる光でもあります。紫は深い瞑想に導き、潜在能力を引き出す色なので、精神を集中したいときには紫の光を取り入れるといいでしょう。
◼︎ピンクの心理
ピンクは、恋愛・しあわせ・思いやりなどのやさしいイメージをもつ色です。恋に夢中の時や、幸せで充実している時、また愛や幸せを欲している時などにピンクが気になります。またピンクは心と体を若返らせる効果があり、心を満たし人を思いやるあたたかさを与えてくれる色です。